食材が足りません。

2020年の東京オリンピック。

 

各国のオリンピック関係者が今から気にかけていることがあります。

 

それは、

「自国の選手の食事を準備するために、必要な食材が日本で手に入るのか」

という問題です。

 

自分の国から食材を持っていくには、保存や鮮度が危ういですし、第一、運ぶ量が多すぎます。

スーツケースに入れるだけではとても足りませんので、航空便やコンテナ便で運ぶことになりますが、そうなると植物防疫だの税関などをパスしなければなりません。

とてもそんなことまでやっていられません。

 

したがって、自国から食材を運ぶのはほんの一部。

大部分は日本国内で調達することになります。

 

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これは日本の生産者にとっては良い機会です。

自分たちの野菜や果物が

「オリンピック御用達」

ということになれば、その後の宣伝にもなります。

 

ただし、課題が1つ。

いまどきのスポーツ選手は、食材にも大変、気を使います。

オーガニックであることを要求しています。

 

むろん、日本には

「有機JAS」

の認定制度がありますので、認定を取った野菜や果物を提供すればよいのですが、じつのところ、「有機JAS」認定のある農産物は、多くありません。

いやむしろ、極めて少ない。

 

農産物全体のなかの「有機JAS」の割合は、甘く見積もっても、1パーセントもありません。

 

しかも、海外の選手団の期待する「オーガニック」と、日本の「有機JAS」とは、必ずしも同じではありません。

違う部分もあります。

 

したがって、選手団が食材にこだわればこだわるほど、日本で食材が手に入らない、そんな可能性もあります。

 

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そういった状況がありますので、日本国内でも

「オーガニック食材が不足している。2020年までに何とかして増やさなければ」

と焦る機運が生まれており、それをビジネスチャンスと考えて活動する人もすでに現れていますし、これからも増えるでしょう。