新奇な食べもの認定

食に関する本を数多く書いているアメリカの作家マイケル・ポラン氏がこんなことを言っています。

 

 Don't eat anything your great-grandmother wouldn't recognize as food.

 (「これって食べものなのかい?」 と、ひいおばあちゃんが 首をかしげそうなものは 食べないほうがいい)

 

現代社会は、清涼飲料水やインスタント食品など過去になかったような食品であふれているので、こうした危機感のある「格言」も生まれてくるのでしょう。

 

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ひいおばあちゃんの時代には食卓になかった食べもののことをEU(欧州)では

「ノベル・フード」

と呼んでいます。

「新奇な食べもの」という意味です。

 

1997年にノベル・フードの認定制度が制定されました。

過去になかったような食べものを欧州内で販売する場合は、ノベル・フードの認定を受けなければなりません。

認定を受けるためには、人体への安全性が確認される必要があります。

 

とはいえ、ひいおばあちゃんの時代にさかのぼって基準を作ると、すでに普及しているポテトチップスや日本の醤油を含め

数多くのものが

「過去にはなかった」

として規制の対象になり大混乱になってしまいます。

それはやりすぎだということで、1997年5月という時間を定め、

「それ(1997年5月)以前には、欧州になかった食品」

のことを、正式に規制対象とすることになりました。

 

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もともとノベル・フード認定制度は人工的に合成して作られた食品や遺伝子組み換え食品などを規制する目的で作られていますが、たとえば

  • アフリカ産バオバブ
  • タヒチ産のノニ

(ともに果物)など、原産国では食べものとして昔からあるものでも、1997年時点で欧州にまだ入ってきていなければ、規制対象になります。

したがってノベル・フード認定を受けないと販売することはできません。

 

スーパーフードと呼ばれる

  • アサイベリー(ブラジル原産)
  • チアシード(中南米原産)

なども、もしかすると、欧州では規制対象になるのかもしれません。