レシピの著作権

レシピを作る活動をしている人にとって

「レシピの著作権」

は気になりますね。

 

自分の考えたレシピって、法律はどうなっているんだろう?

 

 ▽

 

かんたんに解説すると、まず、「レシピのアイデア」には著作権はありません。

残念ですけど。

 

たとえば以前、

「フライドポテトが盛られたうどん」

が関西で人気になり、東京でも見かけるようになりました。

この「フライドポテト+うどん」という組合せは新しいアイデアですが、このアイデアは権利になりません。

(特許申請して通れば別ですが、おそらく通らないでしょう)

つまり料理のアイデアはふつう独占できないので、

「私の考えたレシピのアイデアを、○○さんが模倣した」

となっても文句を言えません。

 

しかし、「レシピの文章」には著作権が発生する場合があります。

あまりにシンプルな文章だと著作権にはなりませんが、そこそこ独自性が認められる文章であれば、小説などと同じ扱いになり、著作権を主張できます。

登録する必要もありません。

(自然に発生する権利、ということです)

 

なお、シンプルなレシピでも、

 

「秘伝のソース」を作り、製法特許を取り、そのソースでしか作れないレシピを発表する

 

という方法であれば、レシピを守ることができます。

 

ここまでを整理すると、

「私の考えた料理のアイデアを、○○さんが模倣した」

となっても文句を言えませんが、

「私の書いたレシピ文章を○○さんが模倣した」

という場合は、文句を言えます。

 

 ▽

 

さて、ここまでは

  • 自分のレシピを守る=被害者にならない

という視点で説明しましたが、ここからは

  • 自分がだれかの権利をうっかり侵害しないように

という視点で解説します。

 

自分が作ってウェブサイトなどにアップしたレシピ文章が、誰かよそさまの著作権を侵害していないかどうか。

これも心配ですね。

そんな場合の対処のしかたが

「フード・ブログ・アライアンス」

というサイトに載っているので、紹介します。

 

まず、何も見ず何もないところからレシピ文章を考えた場合は、誰かよそさまの文章とそっくりになる確率はとても低いので、著作権侵害を心配する必要はまずありません。

 

次に、誰かのレシピを見て、それをヒントに新しいレシピがひらめいたりした場合は、

「○○さんのレシピに啓発されて考えました」

という説明と、○○さんの URL を掲載する。

 

最後に、誰かのレシピの一部だけを改変してレシピを作った場合は、文章もかなりそっくりになるので、そういうときは

「○○さんのレシピをもとに作りました」

という説明と、○○さんの URL を掲載する。

 

というのが対処法になります(マナーでもあるでしょう)。


 

食育総研の姉妹組織である「協会総研」では、

著作権の専門家である弁理士の方を講師に招き、

そのための勉強会を毎月、開催しています。

 

【協会のための「商標・著作権・引用」講座】