レシピの書き方に革命的変化が?

料理を作る 3D プリンタを ご存知ですか?

 

ナチュラル・マシンズ社が開発した

FOODINI

という製品がそれです。 

http://www.naturalmachines.com/

 

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おおざっぱにいえば、写真を見ながら料理を選び、指定された材料を放り込み、あとは待つだけ。

機械がその料理をプリントします。

そのうち「チン」と音がし、料理が一品できあがる…(まだ加熱機能はないようですが)。

 

英国では近いうち市販されますし、そのうち日本にも来るでしょう。

競合商品もきっと、数多く開発される はずです。

 

FOODINI の初期の市販価格は日本円で10~15万円くらいです。

めちゃくちゃ高い、というわけではありません。

ふつう、初めて市場に出たときが一番高いわけですから、それで10~15万円ということは、今後はもっと安くなるでしょう。

メーカー側は高機能化するなどして価格の維持をはかるでしょうけど、秋葉原の電気街で店頭に出た時点から価格競争になることは明らかです。

そういう意味では、ほかの家電商品と運命はなんら変わりません。

手ごろな価格になり、普及するのは 時間の問題ではないかと個人的には 思います。

技術開発だってどんどん行われ、 3Dプリントされる料理の味や見栄えも どんどん良くなるでしょう。

 

価格が安くなるということは、普及するということです。

 

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この状況からどんな食育活動が生まれるかを妄想してみましょう。

 

すぐに思いつくのは、FOODINI 専用レシピを提供する仕事 でしょうか。

おそらく、どんなレシピでもよい、 ということではないと思われます。

食材も何でもよい、ということでも ないでしょう。

FOODINI の機械としての特徴や構造を理解したうえでのレシピが 求められる。

 

そもそも、FOODONI の場合は 切る・焼く・煮るといった従来の調理手段が存在しませんから、レシピの書き方も異なるはずです。

工業製品の製造マニュアルに似た書き方ではないかと。

 

ひょっとしたら、コンピューターのプログラムを書くような感覚で、レシピを書くことになるかもしれません。

たとえば、オレンジページあたりの雑誌から、レシピの提供の仕事を依頼されたとします。

そのために、自宅で鍋やフライパンで料理を作ったとします。

非常に良い出来だったので、レシピと写真を添えて自信満々でオレンジページの担当者の方に送ったところ、しばらくして

 

「あなたのレシピは評判が良かった。

同じものを 3D プリンタで作りたいがどうしたらいいか、という問合せが多数来ている。

ウェブサイトに FOODINI 用のレシピ を載せたいので、出してください。できますか?」

 

…という返事が返ってきました。

さて、どうしましょうか。

 

ここで「できません」と答えたら、次からレシピ作成の仕事は減ってしまうかもしれません。

「できます!」と答えるしかありません。

ということは、

  • 3Dプリンタ向けのレシピを書くためのスキル
  • ふつうの(鍋やフライパンの)レシピを3Dプリンタ用のレシピに「翻訳」するスキル

が必要になってくるわけです。

このスキルは簡単に学べるものなのか修練が必要なものなのか、まだ分かりませんが、後者だとすれば FOODINI 用のレシピを書けるようになるための講座といったビジネスも誕生するかもしれませんね。

 

以上、あくまでひとつの妄想ですが、3Dプリンタの動向は食育ビジネス的にも要チェックだと考えています。