社会問題型の食育活動

社会問題型の食育は、

「食育が必要とされる社会情勢を解説する」

というのが特徴です。

たとえばこのようなことが語られます。

  • 戦後の日本の食生活が大きく変わり、西洋化し、いわゆる生活習慣病のリスクが高まったという話
  • 生活習慣病が増えたため、日本人の医療費が年々増大しているという話
  • 健康日本21について
  • 食事バランスガイドについて
  • 食育基本法について
  • 海外ではどのような食育が行われているかという話
  • 日本の食料自給率は先進国のなかでたいへん低いという話
  • 耕作放棄地が増えているという話
  • 日本はフードマイレージが世界一大きいという話

食育の世界にも「はやり・すたり」があるのでしょうか、たとえばフードマイレージについて問題提起をする人は最近、あまり見かけなくなりました。

残念なことです。

 

 

 ▽

 

社会問題型の食育分野では、「語る」「教える」ことが仕事のメインになります。

 

つまり

  • 講演や講座
  • 記事の執筆
  • 出版

などです。

 

食について「語る」「教える」わけですが、理系の知識はあまり必要ないので、比較的取り組みやすい分野でもあります。

ただし、政治・経済・地理などの知識は勉強しておくほうがよいでしょう。

また、もともと小難しく堅苦しい内容であるのを、分かりやすく面白く語る・教える、というスキルがあれば、歓迎されます。

同じテーマを手を変え品を変え、違ったバリエーションで語れる・教えられるように、日ごろの工夫も必要ですね。

 

 ▽

 

一方、「語る」「教える」以外の事業モデルは、この分野ではなかなか見つかりません。

生活密着というより、社会問題ですので、医療費削減とか食料自給率の改善などフリーランスの個人の手に負えないテーマが多いからだと思われます。

社会問題を「語る」「教える」ということはある程度勉強すればできますが、それを解決しようとすると、とたんに難易度が高くなるわけです。

政治や社会運動の世界になってしまうのでしょう。

 

それでも、政府や自治体が民間の力も借りながら進めていくといったプロジェクトがある場合は、そのプロジェクトに参画しながら何らかの事業化を模索することは可能です。